海から徒歩3分ぐらいの所にすんでいたので
子供のころは海が生活に大きな比重を占めていた
海には何でもあり、常に変化していて
好奇心や探究心を十分満足させてくれた
日の出、日没、雲の移り変わり。
遠くに見える伊豆大島、近くの江ノ島。極めつけは富士山だ
総てが、海で手に入った
波を見ているのが好きで、寄せては返す
波のパターンの多さに一日中でも眺めていることができた
波の一生を予測したりするのもひとつの楽しみだった。
もちろん波に乗るのも好きだった。
その頃はサーフィンは無かったが、適当な板を使って腹ばいになって波に乗っていた
簡単そうだが、大きな波に乗ると恐ろしいほどの速度になる。
板はすっ飛び、海底に叩きつけらる事もかなりあった
ほんの1秒にも満たない時間だが、今でも思い出せるぐらいの恐怖の一瞬である
海の子だから、物心ついた頃にはもう泳いでいたし
浮かんでいるだけなら、いつまででもできた。
潜るのもかなり長時間できたし、水中眼鏡などなしに底を漁る事もできた
海水浴のシーズンになると、海には入らなかった。
そこは自分の海ではなくなったから。
浜も海も汚染され、海の周りの商店は別人のように皆血走って金を稼ぎ
見知らぬ土地に来たような気がしたものだった。
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